飛行機に乗る際、「非常口席」に選ばれると足元が広く快適に過ごせる一方で、いくつかの条件や制約も存在します。
今回は、飛行機の非常口席に選ばれる人の条件として知っておきたい基礎知識や、座席の位置、注意点などをわかりやすく解説していきます。
英語ができないと選ばれにくい?女性は不利?という疑問にもお答えしつつ、非常口席のメリット・デメリットを客観的に紹介します。次回のフライトで快適な空の旅をするための参考にしてください。
この記事でわかること
- 飛行機の非常口席に選ばれるための条件と基礎知識
- 非常口席の座席位置や特徴、快適さのポイント
- 英語力や性別など選ばれる際に影響する要素
- 非常口席の注意点や知っておくべきデメリット
飛行機の非常口席に選ばれる人の条件と基礎知識

飛行機の非常口席は、他の座席と異なる特徴を持つため、誰でも座れるわけではありません。安全上の理由から、一定の条件を満たす人だけが選ばれます。ここでは、非常口席に選ばれるための基礎知識として、「英語力が必要なのか」「女性は不利なのか」といった疑問をはじめ、座席の種類や非常口席の位置などについて詳しく見ていきます。
英語ができないと非常口席には座れない?
飛行機の非常口席は、通常の座席とは異なり、緊急時に重要な役割を果たすため、航空会社が搭乗者を慎重に選んでいます。実はこの席に座るための条件のひとつが「英語の理解力」なのです。
なぜ英語が必要かというと、緊急時には乗務員の指示が迅速に理解できることが求められるからです。多くの国際線では、非常時の案内が英語で行われることが多く、乗客がその内容をすぐに理解して行動できるかが問われます。特に、非常口の開け方や脱出手順の説明は命に関わる重要な情報です。
英語がペラペラである必要はありませんが、簡単な指示や案内を理解できる程度の英語力は最低限求められます。実際、搭乗時にCA(キャビンアテンダント)から英語で質問され、それにうまく答えられなければ、別の座席に移動させられるケースもあります。
英語が苦手な人は、非常口席をリクエストしても断られる可能性があることを理解しておきましょう。快適さと安全性を両立する非常口席だからこそ、責任と対応力が求められるのです。
女性は選ばれにくいって本当?
「非常口席に女性は選ばれにくい」といった話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは一概に正しいとは言えません。ただし、非常口席の性質上、いくつかの条件に該当しにくいケースがあるのも事実です。
非常口席に座るには、「非常時に乗務員の補助を受けずに自力で行動できること」が条件に含まれます。重たい非常口のドアを開けたり、他の乗客の避難をサポートする可能性もあるため、一定の体力や俊敏さが求められるのです。
そのため、妊娠中の女性や身体的にサポートが必要な方は、原則としてこの席に座ることができません。また、乳幼児を連れている方も安全上の理由で対象外になります。これらの制限から、「女性は選ばれにくい」と感じられることがあるのかもしれません。
一方で、健康で問題なく条件を満たしている女性であれば、男性と同様に選ばれる可能性は十分にあります。性別よりも、個々の身体的能力や条件への適合が判断基準となるため、不安がある場合は事前に航空会社に確認することをおすすめします。
座席の種類と非常口席の違いとは
飛行機の座席には、エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネス、ファーストクラスなど複数の種類がありますが、その中でも特別な位置づけとなっているのが「非常口席」です。「非常口席」という座席は、安全面や緊急時の対応を考慮して設置されており、他の座席とは明確な違いがあります。
非常口席の最大の特徴は、足元が広く、圧迫感が少ないことです。前の座席との間隔が広いため、長時間のフライトでも足を伸ばして快適に過ごせます。エコノミークラス内でありながら、プレミアムシートのような感覚を味わえることも多く、リピーターが多い理由のひとつです。
しかし、非常口席にはいくつかの制約があります。例えば、離着陸時に荷物を足元に置くことができない、肘掛けに固定式のテーブルがあるため、幅がやや狭いなどです。また、先述したように、緊急時の対応能力も求められるため、選ばれるには一定の条件を満たす必要があります。
つまり、快適性を求めるなら非常口席は魅力的ですが、その分「責任」も伴う座席なのです。一般の座席とは用途と役割が異なることを理解したうえで選びましょう。
非常口席に選ばれる条件とは?
非常口席に座るには、他の座席にはない明確な選定基準が存在します。これは航空法や各航空会社の安全基準に基づいたものであり、誰でも自由に選べるわけではありません。
まず前提として、非常口席に座る人は緊急時に冷静かつ迅速に行動できることが求められます。そのため、以下のような条件が設けられています。
- 15歳以上であること(航空会社によっては18歳以上)
- 搭乗中に身体的・精神的に自立していること
- 英語または現地言語での安全案内を理解できること
- 妊娠中でないこと
- 小さな子どもを同伴していないこと
- 聴覚や視覚、身体に重大な障害がないこと
これらの条件は、飛行機内の安全を守るために欠かせないものであり、チェックイン時や搭乗口で再確認されることがあります。特に、緊急時に非常口を開けたり、他の乗客を誘導したりする「補助的役割」を担う可能性があるため、航空会社は慎重に判断を下しています。
非常口席を希望する際は、事前に自分が条件に合致しているかをよく確認し、正直に申告することが大切です。責任ある快適な座席を選ぶための第一歩となるでしょう。
非常口席はどこにあるのか確認しよう
「非常口席」がどこにあるのかも確認しておきましょう。非常口席は機内の特定の位置に配置されており、通常の座席とはその配置にも違いがあります。非常口は航空機の非常時に迅速な脱出を可能にするための設備で、そのすぐそばに設置された座席が「非常口席」と呼ばれます。
多くの旅客機では、主翼の近くに非常口が設置されており、その隣にある座席が非常口席になります。この位置は、機体の構造上もっとも強度が高く、避難経路としても適しているとされています。また、一部の大型機では、前方や後方にも非常口があり、それに隣接する座席も非常口席となります。
非常口席を事前に指定したい場合は、航空会社の座席指定画面で「EXIT」や「非常口」と表記された位置を探すのがポイントです。座席配置は航空機の型式によって異なるため、フライト前に自分が搭乗する機材のシートマップを確認しておくと安心です。
また、非常口席の数は限られているため、希望者が多いと抽選や早い者勝ちになるケースもあります。広くて快適な座席を狙うなら、予約のタイミングや航空会社の条件もチェックしておきましょう。
飛行機の非常口席に選ばれるための具体的な対策と注意点

非常口席を希望するなら、事前に知っておくべき対策や注意点がいくつかあります。座席の申し込み方法に加えて、荷物の管理、モニターやテーブルの使い方、さらには窓の有無や景色、非常口席ならではのデメリットについても理解しておくことが大切です。ここからは、非常口席を安心して選ぶために知っておくべき具体的なポイントを解説します。
座席指定の申し込み方とコツ
非常口席を確保するには、戦略的な座席指定が重要です。一般的な座席とは異なり、非常口席は「条件付き」での指定となるため、申し込み方にも工夫が必要です。
まず、オンライン予約時に座席指定が可能な航空会社では、予約画面に表示されるシートマップから非常口席を選択することが第一歩です。このとき、該当座席を選ぶと「条件を満たしていますか?」という確認画面が表示されることがあります。ここで虚偽の申告をすると、搭乗時に変更を求められることもあるため、正確にチェックしましょう。
また、LCC(格安航空会社)などでは、非常口席を「有料オプション」として販売しているケースも多くあります。この場合、追加料金を払うことで優先的に指定できるため、少しでも快適に過ごしたい方にはおすすめです。
さらに、チェックインカウンターや搭乗ゲートで空きがあれば交渉可能なこともあります。条件を満たしていることをアピールし、丁寧にお願いすることで、運良く非常口席に変更してもらえる場合もあります。
快適で広々とした非常口席を手に入れるには、「早めの行動」と「正確な情報」がカギとなります。航空会社の公式サイトや予約時の案内をしっかりチェックして、チャンスを逃さないようにしましょう。
荷物や貴重品の管理に注意
非常口席に座る際に意外と見落としがちなのが、荷物や貴重品の取り扱いルールです。足元が広くて快適なイメージのある非常口席ですが、他の座席と比べて制限が多いため、注意が必要です。
まず、離着陸時には足元に一切の荷物を置くことができません。これは緊急脱出時の通路確保のためで、通常の座席のように手荷物を足元に置いておけると思っていると、搭乗時にCAから注意を受けることになります。そのため、パソコンやカメラ、財布などの貴重品も含めて、すべての荷物は上の収納棚に入れる必要があります。
また、貴重品は常に身につけておくか、取り出しやすい位置に収納することを心がけましょう。フライト中に荷物を出すのが面倒になり、無理に立ち上がろうとすると思わぬトラブルにつながる可能性もあります。
非常口席は、広さと引き換えに荷物の自由度が制限されるという特徴があります。そのため、必要なものはあらかじめポケットに入れておくなどの工夫が必要です。快適に過ごすためには、事前の準備と気配りが欠かせません。
モニターやテーブルの位置と出し方・使い勝手
非常口席は足元が広い一方で、モニターやテーブルの配置が通常の座席と異なる点に注意が必要です。機体によって仕様が多少異なるものの、多くの場合、モニターは座席前方の壁(バルクヘッド)や肘掛けに収納されているタイプになります。
特に注意したいのが、テーブルが肘掛けに収納されているケースです。このタイプは、通常の座席のように前の座席の背面にテーブルがあるわけではなく、出し方も使うたびに引き出す必要があります。また、肘掛けが固定式になるため、座席の横幅が若干狭く感じることもあるでしょう。
モニターも同様に、前方の壁に取り付けられている場合は、目線が合わず見づらいと感じる人もいます。視聴の際は角度を調整する必要があることも覚えておきましょう。
その一方で、足元のスペースに余裕があるため、テーブルやモニターの操作時も圧迫感が少なく、快適に使えるというメリットもあります。とくに長時間のフライトでは、少しの広さの差が大きな快適さにつながります。
非常口席を選ぶ際は、快適さだけでなく、こうした設備面の違いも把握しておくと安心です。事前に利用する航空会社や機種の座席仕様を確認しておけば、ギャップの少ない旅が実現できます。
窓や景色は楽しめる?座席の特徴
非常口席というと「足元が広い」「条件付きで選ばれる」といった特徴が注目されがちですが、窓の有無や景色の見え方についても事前に確認しておくべきポイントです。
実は、非常口席には「窓がない席」や「窓の位置がずれている席」が存在します。これは機体の構造上、非常口のドア部分に窓が設置されていないことがあるためです。そのため、「飛行機からの景色を楽しみたい!」と思って非常口席を選んだ人が、いざ座ってみて窓がなかった…という残念なケースも少なくありません。
また、窓がある場合でも、非常口ドアの構造によって小さくて視界が限定されることもあります。特に航空写真や景色を楽しみにしている方にとっては、思っていた眺めと違う可能性があるため注意が必要です。
ただし、窓がなくても足元の広さや前の座席との間隔の快適さは大きな魅力です。景色よりも快適性やスペースを優先したい人にとっては、十分に価値のある座席と言えるでしょう。
予約時にシートマップで確認し、「窓あり」の非常口席を選べる場合はラッキーです。景色も快適さも両方手に入れたい人は、情報収集をしっかり行いましょう。
非常口席のデメリットとは?
非常口席は「足元が広い」「快適」といったイメージが強く、実際に人気の高い座席ですが、同時にいくつかのデメリットも存在します。これらを理解せずに選んでしまうと、逆にストレスを感じることにもなりかねません。
まず最大のデメリットは、荷物を足元に置けないことです。離着陸時はすべての荷物を上の収納棚にしまう必要があり、手元に必要なものがないと不便に感じるでしょう。
また、リクライニングが制限されている場合があるのも注意点です。機種や座席配置によっては、安全上の理由からシートを倒せないようになっていることもあり、長時間のフライトでは疲れが溜まりやすくなります。
さらに、寒さを感じやすいという声もあります。非常口付近は外気と接しているため、通常の座席よりも冷えやすい傾向があり、ブランケットや羽織ものが必要になることがあります。
そして何より、緊急時に他の乗客の安全をサポートする役割を担う責任があるという点も忘れてはなりません。万が一の場面では、自分自身の行動が他の人の命を左右する可能性もあります。
快適性の裏にあるリスクや制限を理解したうえで、非常口席を選ぶことが大切です。ただ「広いから」という理由だけで安易に選ばないよう、しっかりと検討しましょう。
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飛行機の非常口席に選ばれる人の条件とは?~まとめ
今回は、飛行機の非常口席に選ばれる人の条件として知っておきたい基礎知識や、座席の位置、注意点などを解説してきました。
この記事のポイントをまとめます。
- 非常口席は足元が広く快適だが、安全上の条件を満たす必要がある
- 英語でのやり取りが求められるため、語学力が問われることがある
- 女性だからといって選ばれないわけではないが、基準が厳しいことも
- 非常口席の位置は機体中央付近が多く、座席表で事前確認できる
- 座席指定にはタイミングや方法にコツがあり、早めの対策が重要
- 非常口席では手荷物の制限があり、足元に置くことができない
- モニターやテーブルの出し方に工夫が必要で、使い勝手に癖がある
- 窓がない席もあるため、景色を楽しみたい人は事前確認が必要
- デメリットとして、リクライニングできない場合がある
- 安全面の責任が伴うため、体力や判断力が求められる場合がある
非常口席は「広い・快適」というメリットがある一方で、通常の座席とは異なる制限や条件がある特別な場所です。選ばれるには一定の基準を満たす必要があり、十分な理解と準備が求められます。
飛行機に乗る前に知識を身につけ、自分にとって最適な座席を選ぶことで、より快適で安心な空の旅が実現できるでしょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。


