北海道の小樽観光に訪れる方は、札幌と1日ずつ観光する場合や余市・積丹半島方面と合わせて観光する場合など、さまざまなケースが考えられます。車なし歩きで観光するという方も多くいらっしゃると思います。
おすすめの観光スポットを限られた時間で効率良く巡るために、半日か1日での北海道・小樽観光のモデルコースを考えてみました。
半日か1日の場合はどうしても時間を気にしながらの観光にはなりますが、事前に訪れる観光スポットを絞っておくことがポイントになります。小樽の主な観光スポットは割と狭いエリアに集中しているので、車なし歩きでも十分に楽しむことができます。
筆者は小樽には札幌と合わせて1泊2日と余市・積丹半島方面と合わせて2泊3日と2度訪れ、小樽市内は車なし歩きで巡りました。初めて訪れた際は、さすがに要領をつかめずに時間を無駄にしたりと、ややもったいない観光になってしまいましたが、2度目は無駄なく時間を使えて効率のいい小樽観光になりました。
その経験を踏まえて今回は、北海道・小樽観光のモデルコース半日・1日の場合【車なし歩き】でのおすすめスポット、おすすめのホテルなどをまとめてみました。
小樽観光のモデルコース半日or1日【車なし歩き】
北海道・小樽観光のモデルコース(車なし歩き)の発着点は、半日・1日の場合ともに「JR小樽駅」とします。車なし歩きの観光でも小樽の場合、「JR小樽駅」から「小樽運河」までの間に観光スポットが集中しているので、十分に楽しめるスケジュールを組むことができます。
では早速、半日モデルコースから見ていきましょう。
小樽観光のモデルコース【車なし歩き】~半日の場合
小樽観光で半日しか時間がないという場合は、モデルコース(車なし歩き)は小樽観光のハイライトが凝縮されたコースになります。
まずはJR小樽駅に到着したなら駅構内の観光案内所に寄り、パンフレットを入手して観光の参考にしましょう。そして、JR小樽駅の目に前にまっすぐに伸びる中央通から徒歩約15~20分の小樽運河へ向かいます。途中には北海道最古の線路である「手宮線跡地」があるので寄り道していきます。
小樽運河に到着したなら運河沿いをゆっくり散策し、歴史的な建物や石造りの倉庫群を楽しみます。運河クルーズもできれば、さらに楽しめます。その後は小樽運河から徒歩約15分ほどの堺町通りに移動し、「小樽オルゴール堂」でオルゴールを見たり、お土産を買ったりと多くのお店に立ち寄ります。ランチは「運河周辺」か「境町通り」、「寿司通り」、「JR小樽駅周辺」がおすすめです。
半日しか時間がない場合、かなりの駆け足にはなりますが、小樽観光のハイライトを効率良く巡ることができます。
「JR小樽駅」→「手宮線跡地」→「小樽運河」→「境町通り」→「JR小樽駅」
小樽観光のモデルコース【車なし歩き】~1日の場合
北海道・小樽観光のモデルコース(車なし歩き)で1日時間が使える場合は、半日モデルコースに「日本銀行旧小樽支店金融資料館」と「大正硝子館」、そして「天狗山展望台」を加えたコースになります。
午前は半日モデルコースと同じくJR小樽駅からスタートし、「手宮線跡地」を散策した後、「北のウォール街」方面に向かい、「日本銀行旧小樽支店金融資料館」で金融の歴史などを見学します。小樽運河では散策・クルーズを楽しみ、「小樽倉庫」や「小樽運河食堂」でランチを楽しみます。
ランチの後、午後は「境町通り」中心の観光です。「大正硝子館」から始まり「境町通り」を「小樽オルゴール堂」まで歩きます。途中には多くのお店があるので、時間には十分注意しながら楽しみましょう。そして、最後にバスまたはタクシーで「天狗山展望台」に移動し、小樽の夕景から夜景に変わる絶景を楽しんで観光終了となります。
半日モデルコースもそうですが、観光の中心はやはり「小樽運河」と「境町通り」で、所要時間もこの2か所に多くかけたいところです。
午前:「JR小樽駅」→「手宮線跡地」→「日本銀行旧小樽支店金融資料館」→「小樽運河」
午後:「大正硝子館」→「小樽オルゴール堂」→「境町通り」→「天狗山展望台」
小樽観光のモデルコース【車なし歩き】~おすすめスポット
ここまで北海道・小樽観光のモデルコース(車なし歩き)の半日と1日の場合を見てきました。ここからは上記のモデルコースであげたおすすめの観光スポットを簡単に紹介していきたいと思います。
「JR小樽駅」
「JR小樽駅」は1934年(昭和9年)に上野駅をモデルに建てられれた駅舎です。道内最古の鉄骨鉄筋コンクリート造りで国の登録有形文化財でもあり、2012年(平成24年)に建造当時の姿に再現・リニューアルされました。駅舎内には観光案内所やカフェ、寿司店などの店舗もあります。
「手宮線跡地」
旧手宮線は手宮~札幌を結ぶ北海道最古の線路として1880年(明治13年)に開通しました。開拓時代に重要な役割を果たした旧手宮線は廃線後もレールや踏切がそのまま残っており、「手宮線跡地」として約910mが自由に散策できます。(「JR小樽駅」から徒歩約10分)
「小樽運河」
「小樽運河」は北海道の海の玄関口として大正末期に完成し、多くの物質の運搬に利用された運河です。運河と運河沿いの石造りの倉庫は小樽の象徴ともいえるもので、どこか異国情緒が漂うロマンティックな雰囲気です。
小樽の歴史や観光スポットの解説を聞きながらの「小樽運河クルーズ」は、運河からレトロな小樽の街並みを楽しめます。また、夜のナイトクルーズでの日中とはひと味違う幻想的でロマンティックな「小樽運河」もおすすめです。(「JR小樽駅」から徒歩約15~20分)
「大正硝子館」
「大正硝子館」は「小樽運河」から「境町通り」に入ってすぐの所にあり、ガラスやアクセサリーなどのオリジナル商品を販売しています。店内には小樽の硝子工房の作品なども所狭しと並んでおり、自分用にもお土産用にもピッタリです。(「JR小樽駅」から徒歩約15分)
「小樽オルゴール堂」
「小樽オルゴール堂」は小樽市の歴史的建造物内のお店で、高さ9mの吹き抜けの大ホールなどに数え切れないほど多くのオルゴールが並びます。木製やガラス製など、種類もさまざまで、夜には建物がライトアップされてノスタルジックで幻想的な雰囲気に包まれます。(「JR小樽駅」から徒歩約25分)
「境町通り」
「境町通り」はレトロでおしゃれな小樽観光のメインストリートで、「JR小樽駅」と「JR南小樽駅」の中間に位置しています。堺町本通り・色内大通り合わせて約1.3kmの通りには、硝子・オルゴール・寿司・海鮮・スイーツなど、さまざまなショップが約120軒も軒を連ねています。小樽観光の見る・食べる・買うのすべてが揃っているので、いくら時間があっても足りないほどです。(「JR小樽駅」から徒歩約15~20分)
「日本銀行旧小樽支店金融資料館」
「日本銀行旧小樽支店金融資料館」は東京駅を設計した辰野金吾の設計で、1912年(明治45年)にルネサンス様式で建てられれた銀行建築の傑作といわれています。現在は金融資料館として「北のウォール街」の歴史と日本銀行の業務内容などを展示しています。(「JR小樽駅」から徒歩約10分)
「天狗山展望台」
「天狗山展望台」は標高532mの山頂に位置し、晴れた日には積丹半島まで望むことができます。小樽市内や小樽港・石狩湾を見渡せる他、特に夜景はおすすめです。夕景から夜景に変わる「マジックアワー」は変わる小樽の景色を存分に楽しむことができます。(「JR小樽駅」からバスで約10分)
小樽観光のモデルコース【車なし歩き】~おすすめのホテル
最後に小樽観光のモデルコース【車なし歩き】のおすすめのホテルをご紹介します。小樽には中心地以外にも魅力的なホテル・旅館がありますが、車なしという観光ということを考えると、ホテルはJR「小樽駅」から「小樽運河」周辺のホテルがおすすめです。
このエリアのホテルは「小樽運河」だけでなく、「境町通り」や「北のウォール街」など主要な観光スポットへのアクセスが良好です。JR「小樽駅」から「小樽運河」周辺のおすすめのホテルを5軒ほどピックアップしましたので、ぜひチェックしてみて下さい。
「運河の宿 おたる ふる川」
「運河の宿 おたる ふる川」は「小樽運河」に面した絶好の立地ですが、ホテルというよりは旅館の趣があります。天然温泉を備え、客室も温泉付き特別室から和室・洋室などバリエーションが豊富です。小樽の中心地でありながら、都会の喧騒を忘れさせてくれるような風情たっぷりの温泉ホテルです。
「運河の宿 おたる ふる川」のアクセス
JR函館本線「小樽駅」から徒歩約13分
「小樽運河」まで徒歩約5分
「ホテルソニア小樽」
「ホテルソニア小樽」も「小樽運河」に面した絶好の立地で、約7割の客室から「小樽運河」を眺めることができます。ヨーロピアンでクラシカルで重厚な雰囲気ですが、最上階には天然温泉大浴場を備え、レストランも充実しています。
「ホテルソニア小樽」のアクセス
JR函館本線「小樽駅」から徒歩約8分
「小樽運河」まで徒歩約4分
「ホテルノルド小樽」
「ホテルノルド小樽」は「ホテルソニア小樽」のすぐ隣に位置しており、ヨーロッパ調であることも共通しています。吹き抜けのロビー上部の「小樽運河」をモチーフにしたステンドグラスが印象的です。
「ホテルノルド小樽」のアクセス
JR函館本線「小樽駅」から徒歩約7分
「小樽運河」まで徒歩約3分
「OMO5小樽 by 星野リゾート」
「OMO5小樽 by 星野リゾート」は「小樽運河」と「手宮線跡地」の中間に位置する、歴史的建造物をリノベーション(南館)したホテルです。「小樽運河クルージング」などホテル独自のアクティビティが充実している楽しいホテルで、小樽観光の魅力をホテルから発信しています。
「OMO5小樽 by 星野リゾート」のアクセス
JR函館本線「小樽駅」から徒歩約9分
「小樽運河」まで徒歩約6分
⇒ 「OMO5小樽 by 星野リゾート」の口コミ(楽天トラベル)
「天然温泉 灯の湯 ドーミーインPREMIUM小樽」
「天然温泉 灯の湯 ドーミーインPREMIUM小樽」は、JR「小樽駅」から徒歩約1分という立地で、荷物が多い場合に特におすすめのホテルです。大正ロマンがコンセプトで、どこか懐かしさのある雰囲気がやさしい宿で、2階に男女別天然温泉大浴場「灯の湯」など、多種多様なお風呂がユニークです。
「天然温泉 灯の湯 ドーミーインPREMIUM小樽」のアクセス
JR函館本線「小樽駅」から徒歩約1分
「小樽運河」まで徒歩約11分
⇒ 「天然温泉 灯の湯 ドーミーインPREMIUM小樽」の口コミ(楽天トラベル)
小樽観光のモデルコース半日or1日【車なし歩き】~まとめ
今回は、北海道・小樽観光のモデルコース半日or1日【車なし歩き】のおすすめスポット、おすすめのホテルなどを見てきました。
小樽観光では、「JR小樽駅」から「小樽運河」「境町通り」のエリアに観光スポットが集中しているので、車なし歩きでも十分に楽しめるスケジュールを組むことができます。
半日の場合
「JR小樽駅」→「手宮線跡地」→「小樽運河」→「境町通り」→「JR小樽駅」
1日の場合
午前:「JR小樽駅」→「手宮線跡地」→「日本銀行旧小樽支店金融資料館」→「小樽運河」
午後:「大正硝子館」→「小樽オルゴール堂」→「境町通り」→「天狗山展望台」
おすすめの観光スポットは「小樽運河」から「北のウォール街」「境町通り」にかけてのエリアで、比較的、狭いエリアに集中しています。特に「境町通り」には約120軒ものショップがあって小樽観光の見る・食べる・買うのすべてが揃っているので、気づいたら時間がなくなっていたということのないよう要注意です。
小樽観光に半日か1日しか時間がとれない方にとって、筆者のモデルコースが参考になれば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。